A型にはまた、人となかなか妥協しない、頑固な一面がある。
だから、融通がきかないとか、ユーモアが通じないとかも言われたりする。
何ごとにも完全主義者であるA型は、いったんこうと思いつめたら、なかなかイメージの転換ができない傾向がある。
たとえば、A型のAさんは、三十代なかばの働きざかり。
会社でも、有能で信頼感のもてる社員として、定評がある。
酒やマージャンのつきあいもいいほうだ。
だが、後輩や女子社員の間での評判は、もうひとつさえない。
「とってもいい人なんだけど、いっしょにいると、どうも窮屈で……」というのが、その理由だ。
Aさんは、
赤ら顔の改善に悩んでいて仲間うちでの軽い冗談や世間話を、さらりとうけ流すことができない。
ついまともにうけとってしまうのだ。
ほんのウップン晴らしに、「あ〜あ、もう、会社やめたい」ともらした言葉を真にうけ、真剣な表情で、説得をはじめる。
「ちょっと待って、今のは冗談……」と言っても、中途半端が嫌いなA型のAさん、なかなかひきさがらず、はては、懇切丁寧な身上相談の押し売りとなる。
完全主義者であるだけに、自分の周囲に少しでも不幸そうな人がいると、なんとかして救ってあげたいと考えるのが、A型の性格なのだ。
だから、自分に何かいいことがあると、みんながにこにこしてくれなければ、もの足りないと思う。
時には、囲りの人間も一緒に喜ばないと機嫌が悪くなる。
しかし、逆に、友だちや家族の幸福を、本人以上に喜んでくれるのもまたA型である。
A型の人に、「よかった、よかった」と言われると、世界中で自分が一番幸せな人間のように思えてくるから、不思議だ。
A型には、0型のように、「オンについてこい」式の、親分的な統率力というものはない。
しかし、和気あいあいとした、実に温かいふん囲気でまわりをくるみこむ、リーダー的な天性が備わっているのだ。